9
TYPES
エニアグラムに関する詳細は、様々なエニアグラム関連の書物や記事に書かれてありますが、 当サイトでは主としてドン・リチャード・リソとラス・ハドソンによる 「The Wisdom of the Enneagram」を参照しています。 イチャーゾは、弟子のクラウディオ・ナランホ(Claudio Naranjo)も含めた、 自分の研究以外(リソとハドソンの研究も含まれる)を認めてはいないようですが、 近年エニアグラムを世界に広めたのは、リソとハドソンによるエニアグラムだそうです。
人間は皆、九つの性格タイプを一つだけ持っています。生まれた時に決まって、死ぬ時まで変わらないものです。 生育暦や文化などによって、他のタイプの特徴に当てはまる場合もしばしばありますが、 根本的な「恐れ」と「欲望」は、環境によっては変わりません。 ここでその九つの性格タイプを簡単に紹介します。
WING
円形を見てみると、その人の基本タイプの両隣にあるタイプがありますが、それをウイングと言います。
ウイングは基本タイプにおけるサブタイプであり、人はどちらか一方のウイングを持つことになります。
例えば基本タイプが1であるなら、9のウイングか2のウイングのいずれか一方を持つこととなるでしょう。
リソとハドソンは両方のウイングを持ったタイプ9を発見したようですが、
大多数の人はどちらか一方の支配的なウイングを持っていると考えて良いでしょう。
そのことによって、 同じ基本タイプであってもウイングが異なれば、かなり違った印象を受けます。
なお、ウイングの影響力(重さ、強さといったもの)は、個人によって異なるのも特徴です。
健康
の
流
れ
エニアグラムの図は三つのパーツでできています。
健康な流れ: 3→6 6→9 9→3
不健康な流れ: 3→9 6→3 9→6
健康な流れ: 1→7 7→5 5→8 8→2 2→4 4→1
不健康な流れ: 1→4 7→1 5→7 8→5 2→8 4→2
思
考
パターン
「自分は世の中を良くする使命を抱えている」と感じており、その情熱を充てられる道徳的なミッションを探し出す。 金、家族、友達、国、生活などを捨て、その使命に自分を完全に捧げる事ができる。 しかし、「ひょっとすると、自分の中には悪というものが存在するのではないか?」 という考えに怯えてしまい、 あらゆる人が従うべき絶対的なルールというものを作り出し、そのルールから一歩も外れることのない、 完璧な人間になろうとする。 自分にも他人にも厳しく、堅い印象を与える。自分の「正しさ」への理解を求め、 理解してくれない世の中に対する不満から溢れ出す怒りをコントロールしようと奮闘する。
愛する人の為にすべてを尽くす。どんな夢でも一緒に叶えたい。どんなに大変な時も逃げたりはしない。 何も求めず、愛を与えることに専念するので、多くの人を支えられる天使のような存在の人。 人が最後に頼れるのは、タイプ2に違いない。だが。タイプ2の人はふと「自分は本当に他人から愛されているのだろうか」という疑問と不安を感じてしまうと、 相手に愛情を確かめる言動を繰り返し、限りなく重い存在になってしまう。 「こんなに愛してあげてるのに、こんなに貴方のことを思っているのに!」と、次第に攻撃的になる。 自己犠牲的な愛情や忠誠心があるが、愛されていないという不安を感じると、押し付けがましくなり、「切り捨て難い存在」となる。 また、与えることは得意だが、愛情や親切心を受け取ることが非常に苦手である。
成功したい、美しく、強く、かっこよくなりたい――その強い願いによって自己を高める向上心の強い野心家。 家庭でも仕事でも社会でも、無名で無価値の存在にはなりたくないので、自分を磨き続ける。 ただし、他者にその成果を褒めてもらったり、認めてもらわなければ、無意識に避けていた自分の空虚な心に気づいてしまう。 その空虚さを埋めるために、周囲からの評価を欲することに必死になり、時として冷淡に人を踏み潰したり、 他者あるいは自分自身も騙すことにもなりうる。自己イメージばかりを気にし、 他者や自分のファッションや地位に執着し、スーパースターのように振舞う。 外見のイメージに囚われ、心の成長が妨げられてしまったり、他者への愛情が少しずつ失われていってしまう。
無限の表現力の持ち主。周囲から突出した個性を持ち、繊細な心で世界を敏感に感じ取る。 ただし、何事にも細かく反応してしまうせいで、次々と襲い掛かる強い感情に振り回され、 あちこちに心が動いてしまい、自分の「感情」に支配される。自分のアイデンティティーが分からなくなってしまい、 空虚さを感じることが多い。皆が安定していて幸せで有能に見えてしまい、「欠点だらけの自分」 を恥ずかしく思い、 自意識過剰になる。その補償として、良くも悪くも自分の「個性」を最大限に引き出し、 「不幸で独りぼっちの自分」 に溺れ、「自分は皆と違う」 という感覚を強めて、お高くとまる。 自己嫌悪が強く、鬱になりやすい。
物事を冷静に視察できる上に、抜群の集中力の持ち主なので、相当量の知識を獲得するのが得意である。 物事すべてに対して客観的に見られるので、「発見」 や「意外な考え」 のひらめきの多さが特徴。 ただし、社会それ自体も客観的に観察してしまい、どんどん社会の外へと流れてしまう。 やがて、社会の中での適切な生き方や振る舞いを忘れてしまい、 人間関係や普通の会話といった日常生活の中に自分を置くことが苦手になる。 社会の中で生きていく自信を無くし、人に脅え、安全なところで引きこもる。 「いつか社会に戻れるために」 と自分にも周囲にも言い聞かせ、行動を起こさず毎日こっそり知識だけを溜め込み、 精神的にも肉体的にも堕落してしまう。
仲間や家族に優しくて、真面目に任務や義務を忠実に果たす。責任感に溢れ、組織や社会を支える重要な人物である。 問題は、自分を守る為に組織のルールに依存するところがあり、それを失うことに強い恐怖心を抱く。 忠誠を誓った仲間や組織は死ぬ気で守ろうとするが、仲間と見なさない人や、 「自分たち」とは異なる考えに対しては保守的で、疑い深くなり、理解しようとせず、厚い壁を作る。 攻撃性を含んだこの防衛的な態度は、仲間無しでは問題に立ち向かうことができないと思わせるほど、 自分一人の力に自信がないことによる。常に「危険」を警戒しており、何もないところに問題や危機を見てしまう。
異常なほどポジティブで活気に溢れ、豊かな渡世術であらゆる物事を簡単にクリアしてしまう。 いつも脳と五感に刺激を求め、経験や物質を次々と嵐のような激しさと速さで取り込む。 ただ一つ手こずるのは、「自分は何が本当に欲しいのか」を理解することである。 何が欲しいのかが分からない上に飽きっぽいので、様々なことに手を出して散漫になり、買いすぎ、 食べすぎなどの問題を起こす。人生の苦しいことや嫌なことから目を背け、 面白いものや新しいものばかりに集中し、人間関係まで浅くてスピーディーになってしまう。 結果的に、本当に欲しいものを気づかせてくれる必要な経験や考えなければならないことになかなか辿りつけない。
人や考えに支配されない為に周囲を支配しようとする、独占者。 負けず嫌いで、何事も独力でやり遂げる事ができる強さで、自分、弱者、そして愛するものを守る。 しかし、その強い外見の裏側には、臆病で繊細な心が潜んでいるので、絶対に弱点につけ込まれまいと必死になる。 隙がない硬い甲羅に身を包むことよって、外部からの攻撃を防げるが、内部の敏感で弱い自分をさらすことを困難にする。 自分の弱さを認めないことは、他者の弱さに対する共感能力を欠くことにもなり、愛情表現に苦労する。 コミュニケーションが下手であり、暴力的で過激な行動に出てしまうことがある。
物事を受け入れ、どんなかたちであれ、自分の人生を 「現状に満足している。
不満を抱いても意味がない」 と見なす。周囲の人々を冷静に観察できる視点をもって、
様々な価値観を理解できる共感能力の高さが特徴であり、攻撃性や自己主張が少ない。
ある意味、すべての性格のタイプの美点と欠点のバランスが上手くとれていると言える、平和な人間である。
その才能を使い、真の平等をもたらす。問題なのは、他人の冷静な観察をしてばかりで、
個人的な経験や感情による悟りが少なく、怠惰や無関心に陥りがちである。
内側に隠された本能(成長に導く声)に対して鈍感で、野心や向上心が乏しく、
無自覚のままフラストレーションがたまってしまう。